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法政大学理系コンソーシアム主催の「科学技術フォーラム2024」を見学しました


大学から配布された案内。[リンク先]は、報告記事に更新されていますので、告知記事については[アーカイブ]をご確認ください。


 2024年3月1日に、筆者が「個性の時代に対応した試み」と考えて注目している「法政大学理系コンソーシアム」主催の「科学技術フォーラム」を見学しました。
 今回の科学技術フォーラムは、運営が法政大学理系コンソーシアムに移行した事もあり、一つの大きな改革として、学生様方の研究発表を大きく扱う企画となっています。
 私も、この点には関心を持ち、見学する事にしました。また、知り合いで、昨年、日本学士院の恩賜賞を受賞された㈱デンソーウェーブの原昌宏名誉博士にもお伝えさせていただいたところ、原名誉博士もご関心を持って下さり、一緒に見学する事にしました。
 今回は、理工学部の岡本吉史教授による、大学の取り組みの報告やご自身の最近の研究の報告、日本学生支援機構の奨学金代理返還制度の紹介、キャリア相談会、学生様方の研究発表(展示と各展示場所での説明)、懇親会と大規模な催しとなりましたが、思った以上に学生様方の研究発表は内容も深く、発表数も多く、こちらから眼を外せず、キャリア相談会の見学まではできなかった程でした。
 法政大学理系コンソーシアムのキャリア相談会については、前回(2023年9月)のキャリア相談会の様子を記事にしていますので、そちらをご覧いただければ幸いです。記事「法政大学理系コンソーシアム設立 〜小金井キャンパスでのキャリア相談会と設立記念式典〜」

 また、今回(2024年3月)のキャリア相談会の様子については、法政大学の公式XアカウントとInstagramアカウントに写真が掲載されていますので、そちらもご参考にして下さい。また、筆者が誘致に関わった自治体神奈川県様も、前回、土木系の方を派遣して下さり、今回は、電気系の方が来て下さると聞いておりましたが、ご挨拶もできずに礼を失してしました。

【法政大学の公式Xアカウント】

【法政大学の公式Instagramアカウント】

 筆者は、ご紹介した学生様方の研究発表にご関心を持って下さり、予定を変更してまで遠路はるばる来て下さった原名誉博士と一緒に様々な研究発表を見学させていただきました。原名誉博士は、情報科学(最近まで、数学の一分野とみなされていた。)がご専門の情報科学者ですが、幅広い見識で、情報科学だけではなく、物理学的研究や農学的研究、工学的研究の分野の研究を発表された方々にも、お言葉を掛けられ、ご質問されたり、研究を励まされたりされました。
 原名誉博士のように、実際の開発分野で活躍される一流の研究者の方が、学生様方の研究をみて講評いただける事は、学生様方の研究が、表現力なども含め、将来、評価される為の良い刺激になるに違いないと感じた次第です。

創生科学科の方の説明をお聴きになられる原名誉博士。

大学院応用電子工学専攻の方の説明をお聴きになられる原名誉博士。

応用植物科学科の方の説明をお聴きになられる原名誉博士。

大学院応用情報工学専攻の方の説明をお聴きになられる原名誉博士。

今回、原名誉博士と一緒に「科学技術フォーラム」を見学する件については、理工学部長の伊藤一之教授にお伝えしており、伊藤学部長は原名誉博士による懇親会でのスピーチを企画して下さいました。(伊藤学部長は様々ご配慮下さったのですが、ご辞退させていただいたものもあります。原名誉博士に出来るだけ、気を使う事なく、じっくりと学生様方の研究を見ていただきたいという筆者の希望によるものです。伊藤学部長のご配慮は厚く卒のないものであったとご指摘させていただきます。)

なお、当日は、校友会厚木支部(厚木法友会)の山口まさみさん(写真向かって右)が小金井キャンパス卒業(建築学科)との事で、駅で合流した原名誉博士と筆者を小金井キャンパスまで車で送ってくれました。



原昌宏名誉博士について

 原昌宏名誉博士は、1994年にQRコードを開発されました。現在ではスマートフォン等で簡単に情報を得られるツールとして様々な分野で応用され、良く知られていますが、元々は「汚れ等に強いもの」を目標に作られたそうで、汚れや傷に対し非常に高い耐性を持っている点が、本来の特徴だそうです。これに関しては、NHK(日本放送協会)のWebサイトの「サイエンスZERO」のコーナーに分かりやすい説明がありましたので、そちらも参考にして下さい。
【NHK(日本放送協会)・サイエンスZERO「意外と知らない… 「QRコード」を開発したのは日本人、その知られざる開発秘話」】
https://www.nhk.jp/p/zero/ts/XK5VKV7V98/
blog/bl/pkOaDjjMay/bp/p2peqz9pg5/

QRコードの1例


 今や、QRコードは世界中で利用され、最早、地球上では知らない人の方が少ないのではないかと思うほど、人類に大きな影響を与えるものとなっています。

3年程前の調査でも「QRコードを使用したことがある人の割合は、イギリスが9割以上(90.51%)と最も多く、次いで中国8割以上(88.18%)、フランスやドイツも7割を超えている」との事。(PR TIMES 2021年5月11日 https://prtimes.jp/main/html/rd/
p/000000004.000065506.html


 昨年の6月には、原先輩に日本学士院の恩賜賞が授与されています。これは、もちろん素晴らしい事ではありますが、情報科学というのは、数学の一分野とも言われるものの、既に古典的な数学とは一線を画す大きな分野となっているにも関わらず、新しい分野だけあって、有名学術賞の受賞というのは、他の分野に比べると極めて稀です。
 今回、原先輩が天皇皇后両陛下のご臨席の下、最高位の学術賞を授与されたというのは、経済等でみれば世界最高の君主制国家の天皇にまでその業績を認められたという事でもあり、世界中の、およそ国王や貴族と呼ばれる人々からは無視できない事でもあるのではないでしょうか。原先輩の業績が認められたのみならず、これは、情報科学という新しい分野が一定の世界的権威を得たともいえる情報科学史に残る偉業かも知れません。

原先輩の恩賜賞受賞を報じるNHK(日本放送協会)のウェブサイト(https://www3.nhk.or.jp/
news/html/20230612/k10014096961000.html





【追記】

 法政大学の“X”アカウントにも3月5日に記事が出ていました。(筆者も背中だけ写っています。)

法政大学の“X”アカウント(3月5日, https://twitter.com/hosei_pr/status/1764885638829187452


 法政大学のInstagramアカウントにも記事が出ていました。

法政大学のInstagramアカウント(3月5日, https://www.instagram.com/hosei_university/
p/C4KNH-nrhkK/?img_index=10




2024年3月8日 
日本トーマス・シェリング経済学協会 中村寿徳 


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